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Shimokitazawa Indies Fanclub

CROSSTALK #02

YOUR SONG IS GOOD
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SCOOBIE DO

ライヴで食っていくっていうことに、腹を括らなきゃいけない時期が来た

──スクービーもYSIGもバンドを10年以上続けてきて、継続することの面白さや困難さ、あるいは使命みたいなものがそれぞれあると思うんですけど。

JxJx スクービードゥーは、2006年からメジャー・レーベルを離れて自分たちのレーベルを設立して、すべて自分たちで運営するって形態をとってるじゃないですか? 僕らは逆で、インディーからメーカーと契約しようって話になったのが2006年で、ちょうど入れ替わりっていうかね。僕らがカクバリズムで最初やった時は、普通に自分たちで出すっていうので、自然にインディーでやってた感じだけど、スクービーは一回メジャーで契約してる状態から自分たちだけでやるカタチに移行して、それをちゃんと実践していってる、その様が美しいなって思って。たぶん、いろいろ大変だったと思うんですけど、あるひとつのビジネスモデルじゃないけど、バンドとしての生き方のカタチを示してくれてるなっていう。バンドとしての生き残り方だったり、回し方だったり、レコードの出し方、ライヴの組み方……それがすごく頼もしくて、リスペクトしてるんです。

モーリス ウチのバンド・ミーティングで、スクービーのそういう姿勢を引き合いに出してて、ウチらもどうするか?みたいなことはよく話してるよね(笑)。

JxJx スクービーもがんばってんなぁって話のあとは、ちょっとイイ空気になるんですよ。

一同 (爆笑)

JxJx なんかふわっと灯が点る、みたいな(笑)。

コヤマ なんかそう言われるとうれしいよねぇ。すいませんね、なんか(笑)。

JxJx でも長く続けてても、バンドによっては終わっちゃったり、カタチが変わっちゃたり、思いがけぬ方向に進むことがよくあるじゃないですか? そこをタフに生き抜いてきてるってうのは、すごいなって思います。

マツキ うれしいですね。最近、とくに若手のバンドにそういう風に言われることも結構あるんですけど、我々も2006年の時点で生活のハードルを下げたといいますか。いろんなことを諦めたところもあったから(笑)。それでも、誰一人欠けずにやってるっていうのはある意味、奇跡かなとは思いますけどね。

JxJx いや、すごいですよ。

マツキ これで食えるまでバイトしてって感じでやって、バイトでそれなりに食えるようになっちゃったら、たぶんバンド辞めちゃうと思うんですよね。だけど、そこはどこかで目をつぶって。年収は低くてもやれるまでやろうかっていう気持ちが、4人の中で揃ったんで。それがまあ、根底にはあると思うんですけどね。

モーリス そういう話を、飲みの席とかで直接スクービーから伺いたかったんですよ。

マツキ (笑)完全にテープ回っちゃってますよ! まあ、完全に4人だけでやって、とりあえず4人が食いっぱぐれなきゃいいってところがスタートで。まずそこで現実的に金が入ってくるところで考えると、CDは正直いってトントンぐらいなんですよ。CDをリリースするってことはある意味イメージ戦略みたいなものだから、お金を使っていろんな雑誌に載ったりすることもあるけれども、それはそれとして、やっぱり基本はライヴで回す。ライヴで食っていくっていうことに、2006年に、全員がどこか腹を括らなきゃいけない時期が来たんですよね。言葉にしてみんなで話し合うわけじゃないんですけど、みんなで必死に考えましたね。

モーリス その「腹をくくった」っていうのがすごく印象的で。そういうのを別に言いふらしながらやる必要もないんだけど、普通にやってるスクービーのライヴを観れば、それが言わずとも、説得力というか、強みになってるのがわかるんですよね。

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