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Shimokitazawa Indies Fanclub

PRODUCER'S TALK

角張 渉(カクバリズム)
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長崎貴将(ギャラクティック)

小さいライヴハウスならではの楽しさをいろんな場所で同時多発的に起こしたい

長崎 あと、このイベントを企画する上で考えたのは、単純に、それぞれのライヴハウスが200人とか300人ぐらいのキャパだからこそ伝わる面白さっていうのも、すごくあるじゃないですか? 自分が今のような仕事をする以前、普通にライヴハウスに行ってた頃は、圧倒的にそういうところに通ってたわけで。そういうところならではの楽しさを、いろんな場所で同時多発的に起こせるっていうのが、このイベントに期待をおけるところだと思うんですよね。アホな野次とかさ、小さいライヴハウスならではな感じで飛び交う瞬間があるじゃないですか? そういうのってキャパが大きくなっていくにつれ、だんだんなくなっていきますよね。当たり前のことなんでしょうけど。

──今回、出演バンドを選んでいく上での基準みたいなものはありましたか?

角張 やっぱり、アーティストが観たいアーティストっていうのが大きいと思うんですよね。各ジャンルかなり尖ったところをお呼びしてるんで、セールス云々はおいといて、バンド界隈とかアーティスト界隈から人気がある連中が多いんで。“KAIKOO”にしても“RAW LIFE”にしても“ボロフェスタ”にしても、センスのいいセレクトの仕方をしてると思っていて、それは売り上げとか動員とか関係なしにやっていて、ミュージシャンズ・ミュージシャンというか、カッコいいことやってるヤツがいっぱいいるってうのが、単純だけど、ひとつのキーワードですよね。ただ、今回あまりにもジャンル関係ないんで、そのぶん動員とかちょっと心配だったりもするけど(笑)。

──今回は、かなり若いバンドもたくさん出ますよね?

角張 俺も長崎くんも、日々の業務に忙殺されて若いバンドとかあまりにも知らなくなってきちゃってたんで、ウェルカムな若い人たちもみたいし、俺らの世代ともぐちゃぐちゃになってほしいし……って思うと、PUNK ROCK CONFIDENTIAL JAPANの若山さんとか、O-nestの高松くんとか、今回一緒に企画に参加してもらってる、信用出来る耳のいい人に紹介してもらって。

長崎 結局、ウチらも外に向かっていかないと、ともすると自分たちの知り合いで固まっちゃう雰囲気ありますからね。

角張 それはありますよー。やっぱりCOOL WISE MANとかサイプレス上野とロベルト吉野いると安心しちゃうから(笑)。YOUR SONG IS GOODの超二日間なんて、僕のやりたいイベントの最たるものなんで(笑)。それはそれとして、下北沢インディーファンクラブは、ちょっと有名なバンドから若手バンドまで、200〜400人のキャパでしっかり観られるっていうのは、バンドの実力もちゃんとわかるっていうか、底が見えるのがすごくいいなって思うんです。出る側も、比較されるバンドがいろいろいるんで、相当いいライヴしないと目立たないぞ!っていう、一見ぬるま湯っぽいようで、実はビシッとライヴやらないと痛い目にあうっていう状況の中で演奏することになると思うんでね。お客さんもわかってる人が観に来るし、それだけ基準も上がってくるから、バンドもいいライヴしなきゃって燃えてくるというか。もう、全員トリだと思ってライヴやってもらいたいですね! とか言って、うちのバンドが一番ユルかったらどうしよう(笑)。

長崎 まあ、それもアリだけどね(笑)。

角張 タイムテーブルがんがん押しちゃってライヴやれなくなっちゃったり(笑)。時間内に終わらないから急遽ハコ変えよう!FEVERだ!って(笑)。

──それ面白い!(笑)

角張 でも、突発的にどこかでサプライズのライヴがあったりとか、街のどこかでなにかやったりっていうのは企画してて。そういう情報はツイッターとかでお知らせすることになると思います。

──それはかなり楽しみですね!

角張 フェスっぽい言葉を使わせてもらうとするなら「参加する」っていうね。フェスってお客さんが主人公みたいなところあるじゃないですか? それのちょっと手前っていうか。だから、週末に下北沢に来てもらって、ライヴだけじゃなく、レコ屋とかカフェとかメシ屋とかも楽しんでもらって、とにかくぐちゃぐちゃしてもらいたい。

長崎 そうだね、ぐちゃぐちゃしてもらいたいね(笑)。

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